I.O.R.活動内容

開設記念講演結果

インプラントジャーナル 2006 No.28 より

 去る平成18年11月26日(日)に東京都練馬区のたけした歯科サクセスインプラントセンター内の研修室で同センターの開設記念講演が開催されました。
 講師は、長 政隆先生(長 歯科医院院長)、竹下 賢仁先生(たけした歯科サクセスインプラントセンター長)、ラース・クリスターソン先生(元ルンド大学マルメホスピタル顎顔面口腔外科教授)、高橋 哲先生(九州歯科大学口腔顎顔面外科学第2講座教授)の4名で、インプラントの歴史から最新の骨造成術に至る幅広いテーマで講演が行われた。

 長先生の講演内容は、いわゆるインプラントの歴史とオッセオインテグレーションインプラントの定義と成り立ち、今後のインプラント治療の展望も含めた、「インプラントの現在・過去・未来」と題された内容であった。
 竹下先生は豊富な臨床経験から、「インプラント治療修得におけるステップバイステップ」と題し、インプラント導入に際しては、まず下顎遊離端症例からトライするとよいという具体的な指針を示した上で取り組むべき課題と症例の難易度ごとの対応方法について講演された。
 続いて講演されたラース・クリスターソン先生は、現在でも年に2回は来日し、日本の先生方に診断や手技について教授しているとのことである。クリスターソン先生は「サイナスリフトオギュメンテーション」と題し、上顎洞の取り扱いや実際の術式について講演された。
 次に高橋哲先生は、「インプラントの骨造成に必要な診断と外科手技の基礎」と題し、さまざまな骨造成法と特に軟組織の取り扱いに有利な「アルペオワイダー」について講演された。「アルペオワイダー」はいわゆる仮骨延長法に使用される器具で、骨の造成とともに軟組織も延長されるので、減張切開の必要がなく、垂直的骨造成法、水平的骨造成法が可能である。歯科における仮骨延長法は口腔外科領域で行われる特殊な治療法という認識があったが、これらの器具の登場で十分に一般臨床に使える完成度に達しているとのことである。現在は垂直、水平両方向に同時に延長する方法を研究している。

 講演の最後に、同インプラントセンターをI.O.R.(Institute for Oral Reconstruction)という研修会の発足が宣言された。竹下先生が若くして年間インプラント埋入本数700本を数え、累積埋入本数も3000本を超えたという実績から、今後インプラント治療の導入を検討する先生方への知識の還元を行うべくもこのような研修施設の作成に至ったとのことである。
 今回の演者の先生方も竹下先生のインプラント臨床に深く関わった先生方で、今後もこのメンバーでの年に1回ほどの開催を計画しているとのことである。
 また来年からは、年に3回インプラントベーシックコースを行い、年間30症例、埋入本数100本を目標に先生方の育成を目指している。
 ほかにも受講生同士による症例検討会や竹下先生、船木先生(たけした歯科サクセスインプラントセンター・オーラルサージェリーディレクター)によるオペサポートを行い、インプラント治療の導入から臨床応用まで広くサポートしていくそうである。


平成18年11月26日
於:サクセスインプラントセンター研修室

09:00 - 09:40開会挨拶・講師紹介
09:40 - 10:10インプラントの過去・現在・未来
長歯科医院 長 政隆 先生
10:10 - 10:40インプラント治療習得のためのステップバイステップ
I.O.R.主宰 竹下 賢仁 先生
10:40 - 10:50(休憩)
10:50 - 11:50サイナスリフト オギュメンテーション
元ルンド大学マルメホスピタル顎顔面口腔外科 教授 L.Kristerson 先生
11:50 - 12:00(休憩)
12:00 - 13:30インプラント骨造成に必要な診断と外科手技の基礎
九州大学 形態機能再建学 教授 高橋 哲 先生
13:30(終了)
13:30 - 14:30ランチョンレクチャー(希望者のみ)

I.O.R.(Instituete for Oral Reconstruction)口腔内再構築研修会