受講記

22期 I.O.R GET STARTED COURSE を受講して

福岡県北九州市 かなまる歯科クリニック 金丸 智士

私が今回受講したのは、開業前にもう一度、インプラント治療を一から学びたいという思いからでした。竹下先生、児玉先生には私の熱い思い以上に熱い気持ちで講義をしていただき大変有意義な三日間となりました。

初日は、診査・診断・計画やアストラテックのインプラントの特性を症例を交えての講義そして実習と大変内容の濃いものでした。竹下先生の診療における日々のルーティーンは非常に参考になりました。児玉先生の解剖や外科の基本手技はとてもわかりやすく頭にすんなりと入ってきました。
初日をほぼノンストップでみっちり勉強した後は懇親会へ。この懇親会がまた濃く、講義中では聞けないお話をたくさん聞かせていただきました。それにしても皆様お酒がお強い。。。。。

二日目は、朝電車の乗り継ぎに失敗して豊島園まで行ってしまうというハプニングからスタートし遅刻してしまい申し訳ございませんでした。この日も縫合や埋入、ボリューム満点の内容で大変有意義な一日となりました。またI.O.R. 会員でいらっしゃる石黒先生の症例発表も大変勉強になりました。

月が変わり、三日目。この日は私が一番モヤモヤしていた補綴について。このセクションに関しても内容濃く詳しく説明いただきクリアになり、特に粘膜貫通部の重要性が理解できました。一番聞きたかったセクションなので食いつき気味で色々聞かせていただきました。

三日間を通じて私が感じたことは、アストラテックのインプラントの良さについてです。難しい部分はたくさんありますが、しっかり勉強し導入しようと考えております。そしてI.O.R.の先生方のインプラントを始めとする歯科への思いや姿勢を学んでいきたいと思っております。
最後に、竹下先生、児玉先生、I.O.R.のスタッフの皆様、セミナーに誘っていただいた三隅先生、運営に携わっていただいた皆様学ぶ機会を与えていただき大変感謝しております。今後とも是非よろしくお願い致します。


IOR 補綴コースを受講して

山口県 藤井歯科医院 藤井克行

平成27年11月29日、東京も冬の始まりを迎えるなか、タカラベルモントにて、IOR補綴コースが行われました。
私は今年の春、改めて、今までのインプラントに対する知識と技術を見つめ直す目的でGet Started Course を受講しました。それから、半年後、外科の術式もさることながら、補綴も長期予後には重要なファクターであることは間違いないと思われるため、今回の補綴コースで再確認と最新トピックスについて学ばせていただきました。

午前中、まず墨先生のセメント固定についての講義でした。IOR創設当初はダイレクトアバットメントを使用し、そのためにはフィクスチャーの正しい埋入方向が必要というのが基本的なスタンスだったようです。そのダイレクトアバットメントの利点や印象方法など、細かく動画を入れながらのお話でした。
次に、タイデザインについても、物性のことからトライインアバットメントによるアバットメントの選択、印象、表面処理など多岐にわたってのお話でした。その後、キャストデザインについてでは、テクニカルデータをしっかりと守ることや、技工サイドの注意点などお話されました。そして、アトランティスのお話では、デジタルの優位性、費用面、GPには関心のある技工料等など最新のお話でした。

次に、竹下先生の登場です。今度はスクリュー固定について、20°・45°・アングルドアバットメントそれぞれの適応症例、締結時のトルク値、印象時における注意点や、物性のお話など、細かくかつ分かりやすくお話しされていたのが印象的でした。私はあまりスクリューを選択しないため、とても勉強になると同時に、これから超高齢化社会におけるインプラント修復のあり方を考えさせられるお話でした。個人的にはお金が許せばコーヌスがいいかなと思いましたが…

午後からは、榊原先生の症例を見ながらの補綴設計に関するディスカッションでした。若い先生から経験豊富な先生たちそれぞれ、治療計画の違いや疑問点など熱いディスカッションでした。これまた、セメントかスクリューかのバトルが勃発。(笑)とにかく熱い。答えのない永遠のテーマに思えました。児玉先生もGBRについて熱くお話しされ、とても有意義な時間でした。

最後に、墨先生による、これからのアストラのお話でした。ご自身のお母様の症例をだされての興味深いお話でした。 今年からIORに参加させていただき、データに基づいた所や、豊富な症例があること、また、ざっくばらんな雰囲気がとても好きです。これからもIORに関わっていこうと思っております。


21期 I.O.R. GET STARTED COURSEを受講して

東京都新宿区 髙木歯科医院勤務 髙木翼

私は5年目の歯科医師ですが、日々の臨床のなかで欠損補綴に対し、固定式ブリッジまたは義歯による治療法で行っておりましたが、常に限界を感じていました。
天然歯をいかに削らずに。残存歯にいかに負担をかけずに。そして患者様がしっかり噛むことができて喜んでくれる。そんな治療方法としてインプラント治療の技術を身に付けたく受講しました。

セミナー内容は卒業以来まともに勉強をしてこなかった私にも大変わかりやすく、そして引き込まれる内容でした。
それはインプラントの基本事項から治療計画、スタッフ教育、患者様に対する説明方法と契約まで竹下先生の実際の診療をみさせていただいているような講義でした。

児玉先生からは上顎、下顎それぞれに実際埋入を想像して注意すべきポイントを学びました。それには実体験をもとに起こり得る偶発症と対応策があり、特に忘れられないのが「外科処置は直視直達が大原則」。卒業以来一般開業医でしか働いていない私にとって口腔外科の基礎の基礎から理解していくことができました。
そして3日目、九州からI.O.R会員である竹内先生が自身の症例を発表してくださいました。フルマウスで咬合再構築する症例を発表され、以前I.O.R.GET STARTED COURSE(以下I.O.R.GSC)を受講されていたと聞きましたが、私も努力を続けていけばこのような難しい症例も解決できるのかと、これからのモチベーションに繋がりました。

I.O.R. GSCを受講し私が感じたメーカー主導のセミナーと違う点は、先生方が一方的に話すのではなく受講生が分かるように努めてくださっていることです。
10月のコースを終えた私のもとにインプラントを希望される患者様が来院されました。早速学んだ方法で診査診断をしたところ、様々な疑問点が浮かびました。
これについて竹下先生は快く受け止めてくださり、11月のコース前日の懇親会はI.O.R.会員の先生方と熱く症例検討をして、セミナー当日にも急遽時間を作っていただき受講生全員で意見交換、そして竹下先生、児玉先生の治療計画を共有することができました。

3日間を通して得られたのは、実際にインプラントを希望される患者様を前にして、治療計画を立てるために必要な知識や事故を起こさないために、自分の力量を把握するための知識。そしてインプラント治療に必要な基本的術式と、CTやシュミレーションソフトを併用しての先進的技術などです。
内容がぎっしり詰まった3日間でしたが決して退屈することなく、すべてが自分の臨床に活かされていることを今、受講記を書きながら実感しております。

最後に竹下先生、児玉先生をはじめI.O.R.のスタッフの皆様方におかれましては、このような機会を与えて頂き感謝しております。今後とも宜しくお願い致します。


第8回I.O.R.例会 in 門司港 2015 ~朝まで生プレゼンやっちゃいますか~

墨 尚

毎日、暑い! さて、2015年、我々I.O.R.の熱くて暑い夏は北九州は門司港で幕を開けた。題して、【第8回I.O.R.例会 in 門司港 2015 ~朝まで生プレゼンやっちゃいますか~】
7月4日、例会は国指定重要文化財三井倶楽部(福岡県)を貸し切り、河豚の会食を頂きながら約40名の会員の参加をもっての中で始まった。

トップバッターは藤澤くん。インプラントアンカーを用いた矯正治療。矯正治療には門外漢な私はとにかく一字一句ついていくのに必死だったし、予定時間を大幅にオーバーした彼の講演はとにかく場の空気を一気に暖めた。続いて、河村くん。Visual Analogue Scale(V.A.S.)を用いた、自身と経験豊富な歯科医師らのアンケート結果と比較。インプラント治療を志す者すべてが通るであろう術者の「へたれ」な気持ちをズバっと切り取った。学会に提出するなど、ここからの展開に期待したい。そして、賀代ちゃん。自分年表を作成し、己の歯科医師人生を振り返り、未来を見つける。実際、手書きの年表から2014-15年にかけて飛躍な予感がプンプン匂う、彼女ならではのソコにいるものすべてを巻き込む発表は圧巻であった。初日のトリは平島くん。セメント固定式とスクリュー固定式の比較と工夫した上部構造。この難題に自身の工夫を交えた講演はI.O.R.が目指すイノベーションのまさにとっかかりな気がする。この難題に関しては、11月の補綴コースで、深く切り込みたいと思っているので、また話を交わしましょう。そして、この後、賀代ちゃんが脱ぐ!(着る?)というとんでもないPVが披露され、大盛り上がりのまま、海賊船を貸し切った2次会へと場を移した。そこでは思い思いのディスカッション、またプライベートな会話まで、酒の酔いに船酔いもプラスされたのか、やっぱこの雰囲気がI.O.R.だね、と、まぁ想像通りの展開である。

2日目、朝イチは又吉くん。次々週に行われる沖縄でのPRIFでの発表を見据えた英語での予演会を兼ねた発表。矯正治療患者においてのインプラント埋入のタイミングは「先か後か」。難しい問題ではあるが、「条件さえ許すのであれば先!」と、ここでもPRIFでも一歩も引かずに言い切る姿勢に感銘を覚えた。次に登壇したのは三隅くん。エンド+マイクロスコープ+MTAという最先端トピックスを彼らしい探求心で深く掘り下げた複数ケースを用いてプレゼンテーションした。さて、続いてガイドでジョージ(藤田譲治)。ガイドの誤差、誰もが不安視するその誤差を三角関係と三角関数を用いて情熱的かつ理路整然と説明した。この分野は日進月歩で進歩する。この研究は時代をリードする可能性を秘めていると思うので、これに満足せず、どんどん出していってほしいと思う。そして、トム。多くの歯科医師がスタッフ採用と育成について頭を悩ませている現実を指摘し、個別に悩みを相談しあい、悩みを共有することの大切さ、また、そうすることで集客セミナーなどに頼らずとも健全経営は可能だ!という事実を自身の経験・挫折から、またそのディスカッション風景を撮影した動画を交えながら熱っぽく語った。最後に、タージン(友寄泰樹)。さすが二日間の大トリ。上顎洞炎の治療後にインプラントを埋入した2症例の発表は口腔外科出身の彼ならでは。ユーモアと治療センス・スキルの高さは、彼らしく控えめな口調の中にもひしひしと伝わり、トラブルを起こさないために、と患者に対する熱い思いのこもった非常に濃い発表だった。

今回の例会だけでなく、我々I.O.R.では、全ての発表において、「学会形式で」というスタイルにこだわっている。これは、既存のケースプレゼンテーションにはない、深い洞察と探求心を養うため、また、発表することが目的ではなく、その過程が大切だということの表れとして、また全ての歯科医師が同じように情報を共有していくための手段であり、将来その成果を学会誌なりの論文で発表する際のツールとして活用していきたい、と願うからであるが、今回の例会では、全ての演題において、それが徹底し、あたかも本当の学会会場にいるのかという錯覚にとらわれるほどの(1日目は酒飲みながらだったけど…)内容の充実さに、これほどI.O.R.の若手を頼もしく思ったことはない。

午後からは今回の例会をほぼ1人でオーガナイズしてくれた、たま(児玉崇先生)の、なんと例会の前日が内覧会というオープンしたての歯科医院を全員で見学した。たま、忙しい中ホントにありがとうございました。その後、関門海峡を渡り下関へ。昨日からずっと一緒なのにまた輪になって昼食を食っても話題が尽きない。こんな仲間が、全員で研鑽しチーム全体のボトムアップを図ろうとするI.O.R.が僕は大好きだ。


IOR 外科コースを受講して

愛知県一宮市 まごころ歯科  安藤 公敏

平成27年6月21日 タカラベルモント株式会社のセミナー室にてIOR外科コースを受講しました。
船木先生による外科の基本手技についての講義と実習から始まりました。

切開・縫合は外科の基本であり歯科医師の誰もが必要な技術ですが、改めて教えていただくと日々の臨床で深く考えること無く外科処置を行っていたことを痛感しました。セミナーの中で「そこにある上皮欠損をどう治すか」というテーマで様々な方法とその利点、欠点について学びました。その後、切開、アンダーマイニング、深層縫合、連続埋没縫合、縫縮方法、テルダーミスを用いたシンプルな治療法などの実習がありました。
理論に基づき、手羽先を用いて実際に手を動かして学ぶことで理解がしやすく、また体で習得することで外科治療を行う自信につながりました。さらに、骨を保存する抜歯法やアテロコラーゲン、β-TCP等を用いたソケットプリザベーションでインプラント治療をよりシンプルに行うことができる可能性を知ることができました。

後半は、児玉先生によるサイナスリフト同時埋入および上顎結節傾斜埋入の実習がありました。実習に先立ち解剖の講義があり、サイナスリフトを行うにあたり術部の解剖を十分に理解し事前にCT等で確認することが必須であることがわかりました。特にブラインドの部位で起こった出血を止めることがいかに困難で危険であることを、自身の体験も紹介しながら説明していただきました。
上顎結節への傾斜埋入実習では、模型上でも一部裂開するなど、高度かつ非常にリスクの高い治療法であるとわかりました。サイナスリフトの講義・実習および症例を学ぶことで、サイナスリフトを適切に行うことで無理な傾斜埋入に頼らない補綴主導型のインプラント治療が可能であると実感できました。

長時間ではありましたが、実習が多く組み込まれており、セミナーの時間はむしろ足りないと感じるほどでした。講師の先生方は、どの質問に対しても丁寧に誠実に答えていただき、受講生みなスッキリした気持ちでセミナーを終えることができました。
この機会をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。


第3回I.O.R.ベルギー&ユーロペリオ研修を終えて

自由が丘てづか歯科・矯正歯科勤務  岡田千のぶ

勤務先の院長の勧めで第17期Get Started Courseを受講、おさらいコース第7ピリオドもお世話になりました、岡田です。I.O.R.で多くの素晴らしい先生方との出逢いに恵まれ、最新の知見や熱い想いを拝聴するにつけ、自分の歯科医師としての位置づけや目指すものについても想いを深めてきました。
遅い目覚め、他力本願的な動機であったことは否めませんが、本研修に参加することでこれから見る世界が一層変わることを期待し大きな決意をしつつ・・・2015年5月31日、羽田を飛び立ったのでした。
恥ずかしながら海外研修も国際学会も初体験の私が、この度受講記を書かせて頂く運びとなりましたので、以下にご報告いたします。

ゲント着翌日から丸二日間、Hugo教授のもと中身の濃い研修が続きました。
研修初日:アストラテックインプラントシステムの説明に続きProf. Hugoによるライブオペ。術式順序のちょっとした工夫や、骨質や状況に応じた選択とその理由など、教科書はおろかハンズオンでも聞けないようなエッセンスを惜しみなく示してくださいました。モニタールームでも竹下先生を中心に熱心な議論が繰り広げられました。ハンズオン、Dr.ヤンの講義と続き、長い一日が終了。

研修二日目:午前はProf. Hugoの講義。国や文化の違いはあるが、特に下顎無歯顎でQOLの低下が著しい。患者さんの経済状況にもよるが、顎堤の吸収状態を正しく評価し、粘膜支持を確保のうえボールアタッチメントを適切に活用することで、IODによりQOLが上昇するとのことでした。
午後は4人の先生方のプレゼンと活発な討論。

榊原先生:対合歯の摩耗にジルコニアの表面性状が与える影響について。対合歯の摩耗にはジルコニアの硬さではなく表面の滑沢性と内部構造が関与する。その評価に摩擦係数を用いると従来の報告で50万回ほど繰り返していた試験は10?100回で結果予測が可能。そして鏡面研磨のジルコニアと研削したそれの摩擦係数を比較すると、ジルコニアの修復物に十分な研磨を施せば、対合天然歯の摩耗は極めて少ないと判断できる。

又吉先生:一般開業医と歯科矯正医の連携?インプラント治療を通して? 矯正とインプラントの併用が不可欠な症例の多くは矯正治療後にインプラント埋入を行うが、矯正医と密に早期連携しゴールを共有することで、インプラント埋入を先行させそれを固定源として矯正治療に活用し良好な結果を得た2症例の紹介。

北山先生:Current Status of Dental Prostheses for Edentulous Mouths and Advantages of Plate Denture Therapy 無歯顎補綴臨床において我々はもう一度総義歯を見直す時期に来ており、総義歯治療の診査・診断はインプラント補綴治療の羅針盤になる。真の意味の「生体に調和した義歯」の症例を動画で提示。さらに天然歯に近いインプラント治療に有用というNCFシステムとナビデントの紹介。

竹下先生:超高齢者社会のインプラント上部構造設計について~Auro gaivano crown(AGC)を用いた術者可撤式上部構造の有効性~ 要介護状態の口腔ケアを考慮すると、上部構造は固定性から可撤式への移行が理想だが、そのような状況での修正は難しい。術者可徹式の上部構造(コーヌス力を利用するAGC)を装着し術後5年が経過した多数歯欠損症例について検証したところ、本構造は口腔ケアが容易でインプラント周囲粘膜の炎症コントロール・上部構造の修理ともに容易なため多数歯欠損のインプラント補綴装置として有効と言える。

脳ミソがパンパンになりながらも夕刻からはProf. Hugoのご自宅にお招き頂き、素敵なお庭とシャンパンを堪能してベルギービールを楽しむバーへ。
酸味が強いベルギービールの、異文化を感じる味は一生忘れられません。

後半はロンドンに移動しユーロペリオ参加。私はポスター発表が形態も雰囲気も面白くて(内容の理解はさておき)時間を費やしました。
隙間時間を活用して観光も満喫しました。最終日は皆で絶景セブンシスターズへ。沢山の思い出ができました。

私にとって本研修のキーワードは、『本物』でした。研修がなければ行くこともなかったかもしれない地に赴き、生の声を聴くことができました。
すぐそこに居るのに手が届かないように感じた、国を超え自在に活躍する同胞に目を奪われた時間。ビール片手に夜な夜な耳を傾けた、ふだんは面白い仲間が熱く語るポリシーや日常の診療で感じている想い。自分の脚で訪れ肌で感じた名所旧跡、美術品・・・。すべてが本物でした。
『本物であれ!』と、何度も大きな力に喝を入れられているようでした!

今回の私はインプットメインでしたが、感じた想いは確かに『本物』でした。帰国後の日々の臨床も、自分自身のものごとの受け止め方にも、良い変化が起こりつつあります。これを近い将来アウトプットに換えてゆく決意です。

最後になりましたが、研修に際し、Hugo教授ならびにゲント大学の方々、ご一緒頂きました諸先生方、深くご配慮頂きましたI.O.R.の方々、そして我々を深く大きな懐で率い導いてくださった竹下先生、この研修に関わってくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!


I.O.R Get Started Course を受講して

愛知県安城市 こもれび歯科  山田 泰史

平成27年4月4日・5日、5月17日の3日間、I.O.R Get Started Courseに参加させていただきました。
インプラント治療は勤務医時代から行ってきましたが、このタイミングで初心に戻り、インプラント治療とこれからどのように向き合っていけばいいかを再確認したいと思い参加させて頂きました。

セミナー内容は初日からぎっしり詰まっており、1日目の治療契約・診査・診断では、今まであまり深く考えていなかった解剖学の復習が深く記憶に残っております。自分が行っている診療は、あくまで生身の人間を触らせて頂いているという基本的なことを見つめ直す時間になりました。
また、レントゲン写真のトレースによる読影・診断を数年ぶりに行いましたが、近年ソフトの進化によりいつの間にか機械に診断を任せてしまっていた自分に気付きました。レントゲン写真から得られる情報量の多さを痛感し、それを活かす重要さを学ばせて頂きました。

2日目は外科手技を学ぶ時間でしたが、手術環境を整える事の重要性を学び、手術時の基本的な手技、縫合の実習等を行いました。前夜の懇親会のお酒が残っている中での実習でしたが、ひとつひとつのステップをしっかり学び直す事ができました。

3日目は日曜日のみでしたが、竹下先生よりお誘いを受け、前夜の懇親会から参加させていただきました。セミナーでは聞けないお話も聞く事ができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。竹下先生、児玉先生、I.O.Rのスタッフの方々との距離がここで近くなったような気がします。日曜はまたしても二日酔いでしたが…
3日目はインプラント印象、補綴について学びました。歯肉の貫通部の重要性は非常によく理解できました。また、CAD/CAM用アバットメント『アトランティスアバットメント』のお話も聞く事ができました。技工士任せでなく歯科医師が主導でアバットメントをデザインできる良さを学ばせて頂きました。

コースに参加し感じた事は、I.O.Rの皆様の考えは常に患者様の健康が念頭にあること、インプラントを埋入することがゴールではなく、埋入した瞬間からスタートなんだと教えて頂いたような気がします。
3日間があっという間にすぎましたが、常に刺激を受け充実した時間を過ごす事ができました。
最後に、竹下先生・児玉先生をはじめI.O.Rのスタッフの皆様方におかれましては、このような機会を与えて頂き感謝しております。今後とも宜しくお願い致します。


I.O.R. 外科・補綴コース(デジタルソリューション)を受講して

H27.3.29
千葉県我孫子市 クレアデンタルクリニック勤務 松永雅実

大学の先輩である竹下先生とのご縁があり、I.O.R.へ入会いたしました。
千葉県我孫子市のクレアデンタルクリニックで勤務医をしています松永と申します。
当医院ではアストラテック、ノーベルバイオケア、バイオメット3i の3社のインプラント・システムを使用しております。インプラント初心者であった私は、院長の勧めで初めてのケースにアストラテックを用いました。 Get Started Courseを受講し、基礎を学んだ後、Introduction Courseを受講しながら、現在やっと40本目のインプラント埋入に至っています。

今回のコースではまず墨先生によるアトランティスアバットメントの性状、利点、生体親和性の良さ などをとても解りやすく教えて頂きました。 どのコースでもおっしゃられるのが、「最終補綴物を考慮しての設計、フィクスチャー、アバットメントの選択、デザインが大切」ということです。

午後は児玉先生の講義から始まりました。デジタル化が進む現在、それらの最先端の技術を取り入れようと様々な勉強会へ参加していますが、 今回の児玉先生の言葉で一番気を引き締められたものが以下でした。

[諸刃の剣];外科手術は十分な視野を確保して、直視直達で進行するのが大原則である。  手術侵襲の低減などはあくまでも副次的効果に過ぎない。ガイドシステムの真の用途は<手術の精度を上げるもの>であり、経験の浅い術者を変身させる魔法のツールでは決してない。  様々な誤差発生の要因があり、思わぬ合併症が起こる可能性を考慮して術者自らがガイドをうまく操ることが重要である。  <コンピュータに頼りきった手術を決して行うべきでない>

その後シンプラントを用いて実際にサージカルガイドの設計、発注の仕方を初心者にも解りやすく丁寧に教えて頂き、実際のガイドと顎模型を使っての下顎前歯部への埋入実習を行いました。 先生方からとても優しくご指導いただき、今更ながら聞きづらい質問もたくさんしてしまいました(笑)。
最後の竹下先生の講義では、実際のオペの様々な症例のスライドや動画を交えてのお話でした。 朝からの講義のおさらいにもなり、頭の中でまとめることができました。

I.O.R.の先生方はとても親切丁寧で、未熟者の私たちにもフレンドリーに接していただき、いつも質問をしやすく有難く思っております。 毎回内容もバージョンアップしていき、そして他の勉強会にはあまり見られない失敗症例なども たくさん見せていただけるところが、大変勉強になります。
今回、実際に使用したサージカルガイドは各自持ち帰ることが出来ました。また、設計発注したアトランティスアバットメントが後日手元に届けられるそうで、とても楽しみです。

次回は外科コースでまた初心に戻り、切開、縫合を学び、サイナスリフトの実習を勉強しに行きたいと思います。 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
PS, 今回一つだけ残念だったこと・・・打ち上げがなかったこと、です(笑)


Academy of Osseointegration 30 th Anniversary Meeting in San Francisco に参加して

岐阜県 いとうデンタルクリニック 伊藤 智美

2015年3月12日~14日 カリフォルニア州サンフランシスコにてAcademy of Osseointegration 30 th Anniversary Meeting(AO)が開催されました。
わたしは、去年のシアトルに続き2度目のAO参加です。シアトルではジャパンセッションもあり、多くの先生方とご一緒でしたが、今年は少人数での参加となりました。
IORからは3名の先生が発表されました。

出発前日は3月というのに岐阜ではなんと雪!当日セントレアに向かう11日朝も道には雪が残り、渋滞にあいながら空港に到着しました。日付変更線を越え、同11日朝サンフランシスコ国際空港に到着すると、さすがカリフォルニア、日差しも強く暖かいじゃありませんか。小久保先生、榊原先生とともにホテルに向かい、チェックインも早々に早速会場へ下見に行きました。今回始めての発表となる小久保先生に早くも緊張が走ります。

12日学会初日は受付を済ませ、デンツプライのモーニングセッションに潜入しました。前歯部のインプラントにおける軟組織のマネージメントやオッセオスピードEV プロファイルを使った症例の紹介などがありました。 午後は明日の発表に備え、ポスター会場の下見です。ポスター会場は展示ブースの奥に設置されており、今年から始まったパソコンを使ったプレゼン形式で先生方が発表されており、とても盛況な状態でした。一足先に三宅先生の発表があり、外国の先生からの質問に一生懸命答える様子にエールを送りました。
その後、サンフランシスコではお約束のフィッシャーマンズワーフに移動し、窓からアルカトラズ島と遠くゴールデンゲートブリッジの見えるNEPTUNE’Sという店で牡蠣に舌鼓を打ちました。夜にはデンツプライ主催のパーティーがマリオットホテルマーキス最上階で開催されました。去年のシアトルでのパーティーとはひと味違って、素晴らしい夜景と落ち着いた雰囲気の中、多くの先生方が活発に交流をかわしておられました。国は違ってもインプラント治療に対する熱い想いは同じなんだと感動を覚えました。

2次会も終え、場所をホテルに移して明日のリハーサルが始まりました。トップバッターはなんといってもAOデビューとなる小久保先生です。かなり念入りに練習されていただけあって素晴らしいしあがりです。続いて墨先生、竹下先生、お二人とも慣れた様子でスムーズにリハーサルが進み、夜も更けて行きました。

学会2日目の13日、発表当日を迎えました。朝はゆっくり会場に向かい、午後からのポスター発表に備えます。
小久保先生は、The importance of good surgical field visibilityというタイトルで、術者、アシスタントともにサージカムをつけて動画を撮影し、アシスタント側からは術野が意外に見えていない事から、術野の見え方について術者とアシスタントがどのように工夫すればより見やすくなるかということについて分かりやすく考察されました。
竹下先生は、Suprastructure design for the aging population using Auro Galvano Crownsと題して、固定式のインプラント修復物は高齢になるとそのメインテナンスが難しくなることがある。そのような場合にはガルバノを応用したコーヌスタイプの修復物を使用するとよい、と発表されました。
墨先生は、A consideration of loading time of fluoride-modified surface Imprantsと題し、フッ化物加工したインプラントは6週間で純チタンインプラント12週と同じインテグレーション(ISQ値)を獲得すると述べられました。

今回からポスターの発表形式が変わったことから、現場での混乱はあったもののどの先生も興味深い内容で素晴らしい発表だったと思います。 その夜はベルギーのゲント大学のDr.Hugoとその仲間の先生方とともにすき焼きのお店NAbeへ。そこでも熱い会話をかわす先生方、素敵でした。

最終日となる14日は早朝にホテルを出発し、墨先生の運転でカリフォルニア州中東部、シェラネバダ山脈に広がる自然公園のヨセミテ国立公園に向かいました。ヨセミテ国立公園は、およそ1000万年前に山脈が隆起したのが始まりで、太古から流れる川の流れと相次ぐ氷河期の到来により急峻な渓谷が滑らかなU字谷と変わっていったもので、現在の形になったのがおよそ1万年前だそうです。
その話の時に、竹下先生が「おれら見てるの3年とか5年とかってみじけーな?」と言われたのがとても印象的でした。 また、見所も満載で、まずはトンネルビュー、世界3位の700mを超える高低差で流れ落ちるブライダルベール滝、世界最大の一枚岩エルキャピタン、巨大な岸壁ハーフドームなど、どれも自然の大きさに圧倒され息をのむ連続でした。 新鮮な空気を思う存分堪能しすっかりリフレッシュした後、再び墨先生運転の車で岐路に着いた一行は、最後の夜にふさわしく?行列のできるサンフランシスコのダウンタウン、ユニオンスクエアにほど近い大阪うどんの『堂島庵』に。ここはうどんだけでなく、トンカツ定食やカレーなどもおいてある人気店で、みなさんしっかり定食を美味しい美味しいと食べておられました。

墨先生、竹下先生はその日の深夜便で帰国され、16日月曜日の早朝成田着、その日の診療をこなされたようです。お二人のバイタリティーに改めて脱帽いたしました。

今回、去年のシアトルと違い少人数での参加となり、ご一緒させていただいた先生方と色々お話する機会を得ることができました。その中でどの先生も一開業医として日々の診療を頑張られながら、それだけでは飽き足らずこのような場で発表されたり、他にも海外の研修に行かれたり、はたまたIORでも全国各地でご講演などされています。
その飽くなき探究心とバイタリティーにかなり触発されますし、少しでも追いつけたらと心から感じました。
このような機会をいただいたことに心より感謝申し上げます。
また、この場をお借りして、学会期間中もヨセミテ国立公園のような遠い場所までもいつも運転していただいた墨先生とご一緒させていただいた竹下先生、小久保先生、榊原先生に多大な感謝を申し上げます。ありがとうございました。


I.O.R. 福岡コースを受講して

熊本県 たけうち歯科医院 竹内清信

平成27年1月25日、福岡県福岡市、アクロス福岡にて今年最初のI.O.R.福岡コース(骨造成テクニック基礎から 応用まで学ぼう)に参加させて頂きました。

午前の部は東北大学顎顔面口腔外科学分野 高橋哲教授の講義から始まり、骨造成の術式の種類、 造骨後の骨のリモデリングの病理学的様相、各種骨移植材料の生物学的特徴等を学びました。その後、豚の顎骨を用いた実習となり、ピエゾサージェリーを使用したブロック骨移植、チタンメッシュによるGBRを行いました。
実習を通して、持針器の持ち方、縫合の順番等外科手技の基本になる事まで、事細かに御指導して頂き、またピエゾサージェリーやチタンメッシュを直接手に触れる事で少しでも実際のオペに感覚的に近づく事ができた大変貴重な経験をさせて頂きました。

午後からは、児玉先生のサイナスリフトの講義後、模型を用いた実習指導を受けました。
児玉先生の講義は、以前何度か拝聴させて頂いた事があるんですが、口腔外科医としての視点から、サイナスリフトのみならず、私達の身近な臨床で起こり得る外科手技による偶発症をはじめ、実際の経験談から学ばれた対処法まで丁寧にかつわかりやすく講義されるため、毎回大変勉強になります。

実習では、左右異なる上顎既存骨の骨幅や上顎洞粘膜が模型上に形作られており、高橋教授・児玉先生指導の下 ウインドウの形成の位置や仕方、上顎洞粘膜剥離の要点等手とり足とり教えて頂きました。
実際のオペになると、模型上との口腔内とでは全く違ってくる事は承知していますが、模型上で行う一つ一つの手技の積み重ねが、臨床に生きてくるものだと思いますので無駄にはできません。

開業して間もない私にとって、骨造成は難易度の高い手技の一つではありますが、インプラント治療を今後行っていく中で避けては通れない外科的分野であります。
このコースの受講を期に、高橋教授・児玉先生から学んだ事を忘れず、少しずつではありますが、私の臨床のエッセンスとして加えていきたいと思います。

最後に、度々I.O.R.のコースを受講させて頂き、毎回、受講生と同じ目線で、そして同じ感性で接し、御指導して頂けるインストラクターの先生方に今一度感謝申し上げます。
今後ともどうかよろしくお願い致します。


Get started course 19期

大阪府勤務医 堀内信之介

実家の医院でアストラテックのインプラントを導入することになり、父とともに受講させていただきました。
今までの他のセミナーや勉強会では、上手くいった症例、綺麗な症例しか見たことがなく、確かに理想なのかも…と思いつつも、なかなか自分のものにできず、実践していくことができないことが多かった気がします。今回今までと違うなと感じたのは、竹下先生のご自身の失敗症例を提示して頂いたことでした。逆行性インプラント周囲炎、インプラント起因の切歯菅のう胞、火傷、舌側からの穿孔など、どれも実際に経験されたことだったのでとても現実味があり、今までの自分が起こしていてもおかしくないと思うと恐怖感を覚えました。

竹下先生がおっしゃるように、Survival rateではなくSuccess rateを高めることが大事で、綺麗さももちろん求めたいですが、何よりもしっかり噛めること、管理がしやすくて長期的に安定することを目指して、特に術後3年までにトラブルが起こらないようにしたいと強く感じました。

児玉先生からは、外科術式や、インプラント治療の際に注意すべき動脈・静脈・神経などの局所解剖のおさらいや手術中のトラブル、全身疾患の有無に関わらず手術中に起こりうる偶発症とその対処についても教えていただきました。
竹下先生の「インプラントマニア」とのご紹介もかなりインパクトがありましたが、実際に口腔外科の第一線でハードな手術を経験してこられた児玉先生の講義はとてもわかりやすく、非常に興味深いと感じました。

術中・術後の出血にはまず圧迫し、一度冷静になって適切な止血を行うこと。神経損傷の場合には投薬やブロック注射、また知覚鈍麻の範囲を記録することも大切だと教えていただきました。これらのことは患者さんの命を守る為にはもちろん、自分の身を守る上でもとても大切だと思いました。
また、全身的既往歴のある患者さんの場合は、その方のお話を鵜呑みにするのではなく、医科主治医と必ずコンサルテーションを行おうと思いました。

まさか父と一緒に受講するとは思いもよらず、最初は若干の不安がありましたが、2日間非常に濃く、有意義な時間が過ごせました。しっかりと消化して自分達の成長につなげるとともに、患者さんにも安心・安全な治療を提供できるようにこれからも勉強し続けていきたいです。差し支えなければ今後とも親子共々懇意にして頂けたら幸いです。2日間本当にありがとうごさいました。


I.O.Rおさらいコースを受講して

州央歯科 勤務 岡本志保

平成26年6月~11月の半年間、計6回に渡りI.O.Rおさらいコースを受講させていただきました。
私は墨先生のGSコースを受講していましたので当時勤務していましたトム歯科クリニックの光田先生に相談させて頂いたところ、おさらいコースを薦めていただいたので今回参加することを決めました。

おさらいコース第一日目はGSコースで習った知識の復習、X線読影、埋入手術の計画、そしてシンプラントの操作活用方法を学びました。
X線写真は私たち歯科医師がほぼ毎日目にするものですが、その日々の診療でより多くの情報がそこには含まれているという事を再確認しました。
また、埋入手術に関するルール内容を非常に分かりやすくシンプルに教えて頂きました。
シンプラント実習では実際色々自分たちでマウスを動かして診査診断するデモも行いましたので難しいものだと思い込んでいた私にも比較的容易く操作する事ができました。

二日目は術前の手術計画、患者さんからの質問に対する応答、オペ前のルールを詳しくお話して頂きました。私が今まで受講してきた研修の多くは術式やテクニカルの面を重点に置いた内容が多く、対患者さんとの会話、インフォームドコンセントをここまで詳しくしっかり教えてもらえる機会は少なかったように 思います。しかし、今回の研修では患者さんの心理、術前の心構え等も学べましたので大変有難いなと思いました。

三日目は手術環境、外科器具の詳細な使用方法と説明、そして3本のインプラント埋入実習を行いました。 実習では実際に模型に埋入してドリルの手順、特性、埋入方向、オペ時のポジショニングの確認を習いました。

四日目は10本埋入実習で三日目に習ったポジショニング、埋入方向、ドリリングの手順を確認しながらおこないました。
ここでは、三日目にまだあやふやだったドリリングの手順や埋入方向がすこしずつ明確になり自然に体で覚えていくという感覚がありました。
実際、模型上で実習を行うと埋入方向がいかに難しいかということもよく理解できましたし術者側から見てうまく埋入できたと感じても実際立って色んな方向から確認すると、思っていた以上に頬側に埋入位置がズレていたりと随分多くの発見が出来たと思います。

五日目は補綴コースに参加し竹下先生と墨先生のアバットメントについての考察をお話し頂き、ここでも実際どのようにアトランティスアバットメントを設計して作製されてくるのかを実習を通して分かりやすく講義して頂きました。また、おさらいコース以外の先生方も多く参加されていましたので質疑応答なども勉強になりました。

六日目は竹下先生によるライブオペを見学させて頂き患者さんとの会話、オペ室の雰囲気、アシストの動き、オペの流れなど机上の勉強とは違い実際に自分の目で見るという研修内容で大変有意義な時間となりました。

私が六日間おさらいコースを通して何を一番学べたのかと考えましたところ、人(患者)が日々咬むという行為に何らストレスを感じず生活できる、のを助けるのが"治療"なのかなという発見です。今この時点でこの発見は恥ずかしいですがインプラントのおさらいコースでは有りましたが私にとっては治療全てのおさらいコースだったような気がします。
スライドの中で竹下先生が保険のクラウンでも長年、何の問題も無く咬む事が出来るならそれは医療であり幸せな事とお話されていた事が心に残りました。

患者さんへの生活の手助けの手段の一つにインプラントが活用されて行くように未熟な私には山積みな課題が有りますが少しでも前進して精進して行こうと思います。研修を受けるといつも思う事ですが先人の先生方は多くの臨床経験を積み、沢山の苦労をされていつの時代も治療の流れを作って下さり、その流れに私はいとも簡単に乗り楽をさせて頂いています、今回の研修でも竹下先生をはじめ、I.O.Rの講師の先生方に深く感謝致します。
また一緒に受講した先生方、デンツプライ、I.O.R事務局の皆様にも感謝申し上げます。


2014年IOR補綴コース受講記

ともよせ歯科医院 友寄泰樹

 2014年10月26日(日)、タカラベルモント東京本社研修室にて、IOR補綴コースに参加してきました。今回のコースのタイトルは、インプラント補綴をじっくり考える ~粘膜貫通部を甘く考えず、永続性あるインプラント補綴を目指そう~ ~Atlantis Abutmentは何を可能にするのか?~ でした。タイトルとプログラムからある程度予測はしていましたが、本当に盛りだくさんの内容でした。

 前半は、まず竹下先生の講演から始まりました。しっかりと咀嚼でき、永く持つインプラント補綴を目指すということで、豊富な臨床経験から、長期経過症例やインプラント周囲炎、破折症例、AGCの症例などの提示がありました。その中で、2次手術やプロビ、最終補綴におけるアバットメント選択や印象、咬合採得、セット時のセメントなど基本的なことから、文献的な考察、スクリュー固定が増えている流れなども含めて詳細に解説していただきました。日常の臨床につながる内容が多く、大変参考になりました。

 竹下先生の次は墨先生の講演でした。まず、金合金アバットメントの問題点や、ジルコニアの性質、従来のジルコニアアバットメントの問題点などの説明がありました。その上で、「CAD/CAMは仕事を正確にするために用いる」というメッセージのもと、Atlantis Abutmentの有効性、従来のジルコニアアバットメントとの違い、カスタムインプレッションコーピングを使用した印象、具体的な粘膜貫通部の設計、オーダーなどについて詳細に解説していただきました。また、AOでBest Presentation Awardを受賞し、PRDに掲載された「Gingiva-Colored Abutments」についての解説もありました。

 講演の後は、おそらく日本で初となるAtlantis Abutmentの具体的な設計、オーダーについての実習がありました。歯科医師と技工士の組み合わせで4~5人のグループを作り、各グループにノートPC 1台が配置され、墨先生の実際の患者の設計、オーダーを用いて実習が行われました。初めてということでスムーズにいかない部分もありましたが、技工士と話し合いながら、Aadva CAD/CAMシステムとの違いも含めて、いろいろ学ぶことがありました。

 インプラントの補綴コースに参加するのは久しぶりでしたが、超高齢化社会、インプラント周囲炎の増加などについて不安を感じていた私にとって、有意義な時間を過ごすことができました。立場上、あまりIORの活動に参加できていませんが、できる限り沖縄から飛び出して、みなさんと交流し、知識を深めていきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。


I.O.R. 第4回特別講演会、第6回例会に参加して

あいグローデンタルクリニック 石黒 慎太郎

平成26年6月8日(日)愛知県名古屋市、ウインクあいちにてI.O.R. 第4回特別講演会、第6回例会が開催されました。今回は、初の名古屋開催で私の地元での開催でしたので、このような機会は中々ありませんので、ありがたく参加させていただいた次第であります。

午前の部は、特別講演会として、横浜総合病院歯科口腔外科 今村栄作先生による、~併発症から学ぶoral surgeryのエッセンス~ と題しご講演頂きました。
まず普段開業医では中々見ることの出来ない症例の数々に、さすが口腔外科救急の第一線でご活躍されている先生だ!と思い、前日の懇親会でのお酒も吹っ飛ぶ感じで、目が見開いたのを覚えています。インプラント治療をはじめ、炎症、外傷、抜歯時の併発症、BRONJ患者の対応など、様々な口腔外科での考えられる併発症の症例写真を拝見し、拝聴していくにつれて口腔外科でおこっていることという見方から、日々の臨床の先におこっていることという見方に変わった瞬間、"うわっ恐っ"と思い、私たちが取り扱う領域は、常に危険と隣り合わせなんだと改めて学び、解剖学の大切さ、無知の恐ろしさを改めて痛感し、身の引き締まる思いでした。今後、日々の臨床にしっかりと反映させていこうと思います。

午後の部は、4名の会員の先生方による発表でした。インプラント治療に対する各々の切り口で発表され、すべてとても興味深い内容の数々でした。皆さん患者さんのためにできることを常に考えてみえるんだな?と感じ、同じ会員として私も頑張らねばという気持ちになりました。

最後に、今回参加出来たことに感謝いたします。ありがとうございました。


I.O.R. get started courseを受講して

たけした歯科サクセスインプラントセンター勤務 藤田譲治

2014年4月よりたけした歯科サクセスインプラントセンターにて勤務させていただいている藤田譲治と申します。今回、get started courseを受講させていただきました。
まず、今回この会を受講するにあたり、竹下院長をはじめ、児玉先生、アストラテック関係者など、準備していただいた全ての方々に感謝申し上げます。

インプラント治療経験のない私は、何がわかっていないかすら、わかっていない状況でした。そんな私にも理解しやすい講義内容でした。インプラントの基本的事項から、押さえておくべき頭頸部領域の解剖、臨床的な治療計画の立て方、患者さんに対する説明や対応の仕方など、教科書や参考書には載っていない、具体的で実践的かつ現実味のある内容で、大変勉強になりました。また、治療がうまくいった症例だけでなく、他の講習ではあまりやらない失敗例についても隠さず、どこに原因があったのか、どうすべきだったのかなども解説していただき、失敗症例から多くを学ばせていただきました。

模型への埋入実習では、歯軸に合わせて埋入する難しさ、2本のインプラント体を平行に埋入する難しさを痛感しました。ステントの製作を怠らず、ドリルで骨を削合した後には必ず埋入方向や深度を確認し、適正な部位に正確に埋入できるようにしたいと思います。
トレースをして治療計画を立てる実習では、予め提示された予算内で、どのような処置ができるか、ただの理想論ではない実践的な形で実習に臨むことができました。
緊急時の対応では、大学病院や大きな診療所では置いている器具が一般の開業医には置いていないこともあるため、その時に最低限用意しておくべきものをこと細かく説明していただき、今後の参考になりました。

受講後の懇親会では、治療計画立案時の話題で盛り上がりました。お酒が入っているからこそ、より率直にディスカッションできたと思います。また、一緒に参加した他の歯科医院で勤務されている意識の高い先生方と出会い、共に様々な話をすることができ、大変有意義な時間を過ごせました。

今回、受講させていただき、まだまだわからないことや理解していないことが多くあると思いますが、それを解消した上で、今回得た知識を生かし、患者さんにとってベストな治療計画を立て、それを実行できるよう、これからも日々復習し、受講しただけで終わらないようにしていきたいと思います。ありがとうございました。


I.O.R. 第4回特別講演会 第6回例会(名古屋) 受講記

ハロー歯科 竹下 修二

I.O.R. 第4回特別講演会 第6回例会を受講してきました。
当日は、快晴で初夏の兆しを感じました。いつも例会に行く時は天候も良く九州から参加する身としてお天道様に感謝です。

特別講演は 今村 栄作先生による?併発症から学ぶoral surgeryのエッセンス?でした。
解剖のおさえておきたい所や手技のツボを直に拝聴できた事は幸いでした。
また BRONJの腐骨分離を促す療法として”テリパラチド補助療法”を知り得たことは収穫です。
会員の先生方の発表は興味深く、ぜひ自院でもパクらせていただこうと思いました(^-^)

名古屋に行くのは十余年前、月星先生のCEセミナーを受講して以来です。
当時は、歯科医師免許は取得したけど診療の右も左も分からず、迷惑をかけていました。
兄に薦められ受講し、ついていけるか不安でしたが、熱気溢れる講義や実習を受けるにつけコースが終わる頃にはすっかり臨床の面白さを知らされました。
あのときは、名古屋駅前のビル群が非常に威圧的に感じられましたが、今回は青空にバックに清々しく感じられました。
思い出深い当地を訪れる事も出来、初心を思い出す良い機会となりました。

年末の、特別講演会も濃い内容になりそうです。ぜひ参加したいと思います。
先生方ありがとうございました。


Academy of Osseointegration 29th annual meeting in SEATTLE に参加して

愛知県 かよ歯科クリニック 小久保賀代

2014年3月6日~8日 シアトルにて Academy of Osseointegration 29th annual meeting (AO) が開催されました。I.O.R.からは6名の先生が発表されることとジャパンセッションもあるとのことで、まだまだ未熟な私ですが思い切って日本を飛び出し"世界をみてみよー!!"と思い参加を決意しました。

3泊5日のハードスケジュールです。私にとっては初めての海外の学会参加。。。

6日朝10時頃シアトル・タコマ国際空港に到着。天気はあいにくのどんより曇り空。
学会自体はすでにスタートしており早速着替えて会場に向かいました。

受付を済ませ、まずは各メーカーの展示ブースを覗いてからメイン会場に潜入です。広い会場の後ろでは日本語の同時通訳のイヤフォンが配られておりました。初日は学会の雰囲気を確かめながら・・・夜はデンツプライ主催のパーティーに参加しました。日本では考えられないエンターテイメント!生バンドがありI.O.R.のメンバーも踊りまくっていたようです。

学会2日目。いよいよ我らI.O.R.の登場です。
インターナショナルシンポジウムで登壇された墨先生は、ご自身や他のIORメンバーの研究を絡めながら、オリジナリティ溢れるアバットメント論を述べられました。金合金やジルコニア、チタンなど、その材質の持つ特性や問題点に触れながら、現時点で最も優れたアバットメント素材はチタンであるという持論。さらに審美的考慮から、昨年AOで最優秀アワードを受賞されたアバットメントの陽極酸化処理についてのお話。私は何度かこの話を聞く機会がありましたが、他のI.O.R.メンバーの研究の裏づけがあったからこそ、この結果生まれたものなのだと実感しました。

午後からは墨先生に続けとばかりに榊原先生の登場です。
榊原先生は、天然歯やインプラントの上部構造として応用されているジルコニアについて。多くの臨床家はエナメル質に対してジルコニアは硬さゆえの、対合歯の摩耗を危惧しています。対合歯の摩耗の主たる要因は硬さよりも微細構造であるとともに、表面粗さであるとの報告のもと、新鮮抜去歯と3種のジルコニアおよび他3種の歯科用セラミック材料との摩擦係数を評価し、対合歯の摩耗の検討を行い発表されました。ジルコニアについてはまだまだ不明な点が多いのだと思いました。I.O.R.メンバーと名古屋のインプラントを考える会からも参加された先生方に見守られながら無事に発表を終えられた後の笑顔が忘れられません。

ポスター発表では、
竹下先生は、アバットメントの不適合がインプラント体に与える影響について発表されました。特に鋳接タイプのアバットメントは注意が必要で、オーバーフローやコニカル面に触れることには十分な注意が必要とのことでした。 寺田先生は、CAD/CAMシステムを利用したインプラント上部構造の臨床的検討として、自院のCERAECシステムで、e-max CADブロックを上部構造に使用した3年以上の経過報告と、脱離・破折の原因の考察を発表されました。 児玉先生は、骨移植なしのサイナスフロアエレベーションにおける臨床的検討を発表されました。従来のサイナスリフトは骨移植する場合が多いが、骨補填材に術後感染などのリスクがあるので、骨移植なしでサイナスリフトを行い、さらに骨移植しなかった場合と、骨移植した場合において術後合併症についての比較検討も発表されました。

2日目の夜はボーイングミュージアムを貸し切ってのAO主催のパーティーでした!スケールの大きさに驚きました。広いはずの会場もヒト人ひとで埋め尽くされて盛大なパーティーでした。パーティーをちょっと早く抜け出して、日本料理屋に向かいました。そこでは寺西邦彦先生をはじめとする赤坂会の先生方や、金城清一郎先生、墨先生と同じインターナショナルシンポジウムでお話された愛知医科大学病院の准教授の山田陽一先生、名古屋のインプラントを考える会のみんなと一緒にお酒を飲み交わしながら今回のAOの反省会?をしました。

私自身はここで多くの先生方と出会いました。実は、はじめに今回のAO参加の誘いを受けてお断りしました。本当はナショナルシンポジウムも日本語でメイン会場では日本語の同時通訳も入るとのことで興味を持っていました。しかし私のような経験の浅い人間が参加しても意味などないと伝えました。

"そんなこと言っているようなヤツは一生行けない!講習会、講習会と言っているより100倍いい!出来ないことや分からないことを知ることも大切!"

返す言葉がありませんでした。私は行くことを決意しました。
そして今回私なりの課題も見つかりました。課題を与えられたのかもしれませんが・・・笑
とにかくやってみればいい・・・と、多くの先生から助言をいただきました。よしっ、やってやるぞっ!と、いう気持ちになりました。ひとつの収穫です。

学会3日目ラストです。
神保先生は、日本人における単独歯抜歯即時埋入と即時プロビジョナル装着症例の21本を検証したことを発表されました。上部構造装着時と1年半後の骨のライン・プロービング・WES・PESとOHIP(患者満足度)を評価されました。また埋入からアバットメント締結までのISQ値を評価し、日本人は歯肉が薄くリセッションしやすいがOSの25N以下の埋入で補えるということを話されました。

連日連夜の疲労から午前中はゆっくり学会会場の展示ブースで各々物色です。午後からは少しだけ観光です。大雨の中ダウンタウンで観光といっても行ったのはスターバックス1号店と数々の賞を獲得したチョコレート店フランズで買い物をした後はパイク・プレイス・マーケットという港の市場をブラブラしてホテルに戻りました。

最終日の夜はオイスターバーでI.O.R.メンバーの打ち上げをしました。そこではなぜか私の課題が話題となりました。話が盛り上がるなか、ある先生が何度かさらりと"仲間なんだから~""仲間に~"と言って下さいました。私は今まで仲間とか居ないと思っていたし、今回シアトルで出会ったばかりの先生にそう言っていただけて心が揺さぶられました。気づかないうちに仲間がいて助けてもらっていたんだと実感しました。それだけでも今回参加した意味があったと思います。

その後はホテルのバーでインプラントを考える会のみんなとも合流してインプラントについて熱い論議が交わされました。熱すぎる二つのグループに所属している自分が幸せだなと思っています。あっという間の3日間でした。はっきり言って学会の内容なんて残ってないかもしれませんが、夜な夜なお酒を飲み交わしながらのディスカッションは学会ならではの醍醐味だと思います。次回のAOはサンフランシスコで開催されます。さらに多くの仲間が参加・発表できるとステキだなと思います。このようなすばらしい機会をくださった皆様に感謝します。ありがとうございました。

学会参加記はこちら >>


IOR Bone Augmentation courseを受講して

山下 徹

平成26年3月16日

午前は、切開、縫合、ソケットプリザーベーションについて御講義いただき、その後手羽先、模型を用いての実習となりました。手羽先の皮膚、筋肉は非常に柔らかく、メス、針糸、ピンセットは、それぞれデリケートな操作が要求され、とても良いトレーニングになりました。
又、形成外科で用いられるテクニック等も実習させていただき、スキルの幅が広がりました。抜歯窩の骨高さをいかに保つか、ボーンオグメンテーションの際の粘膜の処理をどうするかという問題に、色々な対処法を教えていただきました。

午後は、サイナスリフト、ショートインプラント、傾斜埋入の御講義、実習指導していただきました。実際にご経験された偶発症に基づく、文献、解剖、マテリアル、手技についての臨場感のあるお話でした。
実習の模型は、骨幅、高さのシビアな症例がリアルに再現されており、ウインドウの形成、上顎洞粘膜剥離、ドリリングテクニックを、インスツルメンツの持ち方にはじまり、動き、目線、おかしやすい過ちに至るまで細かくご指導いただきました。

IORのセミナーは、毎回内容がバージョンアップされており、何回受講しても毎回新鮮です。


get started courseを受講して

熊本県勤務医 杉 渉

平成25年11月30日から2日間、get started courseを受講させて頂きました。
インプラント未経験の私は基本からじっくり学びたいと考え、このコースに参加させて頂きました。

初日は、インプラントの失敗症例から、その原因と対処法について一つ一つ説明して下さり、ロストしないためには基礎が如何に大切であるかをお話して下さいました。

解剖、全身疾患においては、インプラントだけではなく抜歯の際に必要な知識、ポイントも確認できました。 失敗症例をあえて出して下さった竹下先生のおかげで、インプラントの現実味がよくわかり、基礎を知らないことで起こるさまざまなリスクがあることを学びました。
インプラント治療計画立案について学ぶトレーシング実習では、トレース上で患者さんの背景、咬合のバランス、そして補綴物を考え、最善の治療を考えることが必要であり、主訴の部位だけではなく 顎全体を見ることの大切さを学びました。
埋入実習では、机上の模型を使用するだけではなく、ファントムを用いて行い、埋入ポジショニングも同時に学ぶことが出来ました。最初のドリリングではスリップしてしまい、これが実際の口腔内だったらと思うとぞっとして、レストや術者ポジショニングの重要性を再確認しました。

2日目は、切開、縫合の講義と実習から始まり、特に左手の使い方が勉強になりました。一度に縫合するのではなく、片方を縫ったら持ち替えてからもう片方へ という流れで正確に行わないと、治癒に差が出てくるという事でした。

補綴術式では、上部構造は合着材で接着するものだと思い込んでいた私は、竹下先生が仮着材で固定するということに驚きました。また、ボーンアンカーブリッジの場合はスクリュー固定を用いることが多いが、その際はメタルのパッシブフィットが大変重要でそれを見過ごすとブリッジスクリューの破損等の問題が起きるとのことでした。
印象実習ではインプラントレベル、アバットメントレベルの印象を行い、偶発症に対する対応では、初日の解剖学の知識を応用して、抜歯、埋入時の偶発症例を 見せて頂きながら対応法を教えて下さりました。いつも当たり前のように、抜歯を行っていた行為は危険なことであったと分かり驚きました。

また、実際に行った患者さんのカルテを例に、診査項目、流れを説明する資料などを見させて頂き、実際に竹下先生の診療風景を見学させて頂きたいと強く思いまし た。 私自身は、患者さんにとって最適な治療がインプラントであっても、インプラントに対する恐怖心から、なかなか自信を持って患者さんに勧めることができず、 ブリッジか義歯で対応してしまうことがありましたが、今回の講義を受けて、インプラントをもっと学んで実践しようという意欲が湧きました。
竹下先生、児玉先生、準備をして下さった皆様、本当にありがとうございました。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


I.O.R. 第4回例会を受講して

東京都 定村歯科医院 定村正之

 平成25年12月12日、御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンターにて、I.O.R.第4回例会が開催されました。  年に2回開催される例会では、I.O.R.の広い人脈から、外部講師を招聘し、インプラント治療のレベルアップに直結する貴重な話を講師の先生から聞くことが出来ると同時に、様々な内容からなるI.O.R.会員発表を聴講することが出来るボリューム感のある勉強会になっております。

 今回の例会では、九州歯科大学口腔内科学 講師 宮本郁也先生の「インプラントのための顎骨、歯槽骨の基礎的臨床的検討」の講演を午前中聴講いたしました。
 巷にあふれる様々な情報に対して、どのような姿勢で情報を受け止め、解釈するべきか、という興味深い内容のお話から始まり、口腔外科・インプラント治療で取り扱う顎骨の挙動、注意点などを様々な貴重な症例写真と共に解説していただき、日々の臨床でインプラントなどの外科処置を行う際に、どのような事を考え、注意しながら治療に当たらなければならないか、多くの情報を提供していただく事が出来ました。
 いくつもの強烈なメッセージがありましたが、私が個人的に強く印象を受けたのは「骨量、骨密度は良好であっても、骨質が病的である場合があり、初期固定を得ることが出来た症例でも、長期的には問題を発生することがある」というメッセージでした。
 インプラント治療の失敗を初期段階での失敗と、後期の失敗に分けての詳しい説明は、今後のインプラント治療の経過を見ていく中で、多くの視点をもってトラブルに対応することが出来るヒントとなり、難しい話ではありましたが、非常に勉強になりました。

 午後からは、会員発表が行われました。

又吉誉章先生からは「開業医における小外科・インプラント ここに注意!」というタイトルで発表をしていただき、口腔外科医の立場から、小外科やインプラント治療上で遭遇する可能性のある様々なアクシデントへの対応や、レントゲンの見方、治療テクニックなどを披露していただきました。非常にボリュームのある内容でしたので、いつか、じっくり時間をかけて、再聴講したいと感じた次第です。

続く発表は、不肖、私が「インプラント治療から学んだこと インプラント周囲炎への対応」という事で発表を行いました。まだまだ、知識も技術も未熟な私に、講演の機会を与えていただきました事に感謝しております。午前の宮本先生の「インプラント周囲炎というものに対して、そもそも骨質からの視点が足りない」「骨質によっては起こるべくして起きているインプラント周囲炎がある」というメッセージを踏まえ、今後更にインプラント周囲炎を深く追求していきたいと思った次第であります。

続きましては光田斗夢先生の発表「~インプラント審美修復の失敗から学ぶ~ ベルギーゲント大学 ヒューゴ・デブルイン教授のサポートの下、上顎犬歯・小臼歯に連続埋入を行った1症例」を聴講いたしました。
現在、治療途中の症例の報告でしたが、治療計画の立案から、現在の状態に至る流れを、報告していただき、今後の治療方法の考察なども会場の会員の先生方とディスカッションする発表となりました。審美修復の落とし穴、小さな失敗が、後々で大きな問題になってしまう事もあるという事への注意喚起など、とても為になる報告をしていただき、自分自身の症例とも重ねながら話を聞く事となりました。ぜひ、今回の症例の続きを報告して頂きたいと思っております!

会員発表の締めは、札幌で開業されております北山康則先生の「2013年ベルギーゲント大学研修報告とコンピューターガイデッドインプラント治療の真実と事実」の発表でした。
ガイデッドサージェリーの治療精度に関しての報告は、とても勉強になりました。インプラント治療に限らず、真実と言われるものは実際には複数あり、本当の意味での「事実」が一つであることを考えると「真実」というものの受け止め方を考え直していかないといけないと感じた次第です。
精力的にインプラント治療に取り組まれている北山先生の発表、非常に刺激的でした!

例会の後は、I.O.R.総会も開催され、2013年を児玉先生の一本締めで気持ちよく締めて頂きました!

たった1日の受講で、ずいぶん多くの刺激を受けた例会となりました。来年もI.O.R.セミナーが多く開催されますが、年々ボリュームも内容も充実していくI.O.R.の勢いに乗って、自分自身も成長していきたいと思った次第です。 来年もまた、よろしくお願い致します!


I.O.R. 福岡コース2013 受講記

熊本県勤務医 竹下 修二

年の瀬が押し迫って参りましたが、メンバーの先生方お元気でお過ごしでしょうか。
ゲント研修に参加された先生方、お疲れ様でした。先生方がアップされるべルギーの美しい風景を楽しみに見ておりました。

さて、去る平成25年10月27日、福岡朝日ビルディングにてI.O.R.福岡コース2013を受講しました。
受講記、或は備忘録になろうかと思いますがお目を通していただくと幸いです。
竹下賢仁先生には審美領域を、児玉崇先生には上顎洞挙上術の御講義をいただきました。

先ずは、竹下先生のセクションから。
インプラント治療に関わらず、抜歯後の上顎前歯部に於ける骨吸収は日常臨床でも頭を悩ませる現象の一つです。 本日の受講で己が行った治療後の治癒機転をイメージしておけば対策をこうじる事も可能であろうと考えました。 ポイントとして、以下の点が記憶に残りましたので記します。
抜歯時、インプラント埋入時、歯頚部の辺縁歯槽骨・歯周組織はなるべくキープする。
特に慎重に外科が巧く行かなくて補綴でなんとかしようとするのは困難である。
すでに欠損している場合は、薄い骨である事が予想されるのでしっかり腰をいれて脇をしめてドリリングすること。
抜歯後歯槽骨の吸収は水平的には3~5mm、垂直的には1mm程度あること。
中切歯の歯槽骨の厚みは0.63mmという事を記憶しておく必要がある。
唇側のバルコニーを増やすこと(可動粘膜を非可動粘膜にモデルチェンジする事によって)は、リセッションを防ぐ事に繋がる。

即時埋入の治療基準
1、著しい根尖病巣がある場合は抜歯即時埋入を行わない。→ソケットプリザベーション を行う。
2、埋入手術は、フラップレスで行う。
3、喫煙者には行わない
4、抜歯時に唇側歯槽骨を喪失した場合。→ソケットプリザベーションを行う。
5、唇側には必ず骨造成を行う。(行田メソッド。日本人の骨造成は4mmを目指そう。)
6、低トルク埋入を行い、DA装着(プロビジョナルレストレーションに使用するため。)
7、良好な初期固定(25N)を得られれば、暫間補綴物を装着。
8、プロビジョナルレストレーションは、ノー・ファンクション。

手術時の軟組織のシーリングはしっかりとする。
ギャップに対しては、1ミリ以下であればオッセオスピードでカバー出来る。
1ミリ以上はβ-TCPを補填材として使用する。

続いてのセクションは、児玉崇先生。
埋入する位置の前方から開洞するとし易い。
術前に見られる上顎洞内の炎症について
 肥厚型 マクロライド系抗生剤の投与
 充実型 ラウンドバーで抜いて、洞洗浄
 解剖学的に重要な血管系として後上歯槽動脈があります。
以前の児玉先生の講演でも触れておられました。歯槽骨骨折からの異常出血が起こりうる為、上顎8番は決して遠心方向へ倒す抜歯はしなくなりました。気づきをいただいて感謝しております。

切開は、15番メスを用い立てずに腹で切る。これは基本でしょうがきっちり押さえていきたいと思います。I.O.R.ではこういった手技の細かい所も示していただけるので非常に為になります。
自家骨の採取部分として、これまではオトガイ部から採取する方法が挙げられていたがオトガイ神経麻痺のリスクがあるとして臼後部外斜線から骨採取する方法を推奨されました。但し皮質骨に富み、海綿骨はあまり採取できないだろうということは念頭にいれて於きたいと思います。
βーTCP自体は、骨伝導能はない。粒子の外周にハイドロキシアパタイトが付着しそこから破骨細胞の遊走が初まる事。

サイナスリフトに関わる偶発症への対処として裂開した場合の指針は
シュナイダー膜の裂開2~3ミリ、メンブレン
インプラント直上でなければ。3ヶ月待機。
5ミリ以上裂開は縫合。巧く行かない場合は閉窓し3ヶ月後再びアプローチ。

感染せしめた場合の治療指針は
感染源除去し、ドレーンで排膿せしめる。
最期に、児玉先生の臨床テーマである骨を移植しないサイナスリフトについて講義いただきました。
グラフトレスする理由として、骨補填材の吸収不全、骨補填材による感染リスク。
自家骨を採取する侵襲によるリスクを回避するためとされています。
新しい潮流だと思います。今後の臨床経過を拝聴したいと思います。
また講義の合間に、実習もあり。
フラップレスの埋入を経験しましたが、埋入位置決めは難しく骨窓の縫合という全く未知の手技も、これも経験とやってみました難しくありましたが非常に楽しい実習でした。個人的には、実習はいつも楽しみにしています。

今回は、偶然にも福岡で勤務していた時の恩師も受講されていたり、同僚の新谷先生が会員になってくださり、ともに学べる歓びを感じる時間となりました。
来年も様々な企画があるようで、なるべく参加、受講したいと思います。



IOR 審美領域のアプローチを受講して

愛知県 とむ歯科クリニック 柴田玲生

H25/10/6 審美領域のアプローチを受講させていただきました。インプラント経験がほとんどない私にとって、審美領域のインプラントはアドバンスでまだまだ先の話だと感じておりますが、知識だけでも貯えておき、治療計画の1オプションとして提示できるようにしたいと思い参加しました。

まず午前中はDr.竹下とDr.墨の講義を受けました。
前歯部のインプラントが臼歯部より難しいのはやはり見えるということ、日本人の歯肉は軟組織が薄くリセッションしやすいということが問題ということでした。竹下先生の講義ではCTGで軟組織を増やした症例、歯肉の厚い症例、抜歯即時症例、ソケットプリザベーション後の埋入症例、連続埋入での乳頭形成など長期経過での変化とその考察、治療のエビデンスを拝聴させていただきました。前歯部でのインプラント埋入経験はないので実感としてはわかりませんでしたが、口腔内写真には治療の変化がすごくよく捕えられていて、やはり自分の治療の変化をとらえるのに口腔内写真は必須だと感じました。そして、埋入ポジションと深さ、補綴の立ち上がり、唇側骨の吸収を見越しての増骨など非常にわかりやすく教えていただきました。
また、即時埋入の竹下先生のクライテリアを示していただきました。

① 著しい根尖病巣が存在する歯はソケットプリザベーションを行う。
② 埋入手術はフラップレスで行う。
③ 喫煙者には行わない。
④ 抜歯時に唇側歯頸部を失った場合はソケットプリザベーション。
⑤ 唇側には必ず骨造成を行う。
⑥ 低トルク埋入+DA装着。
⑦ 良好な初期固定を獲得できれば暫間補綴物を装着。
⑧ プロビジョナルはNon function

唇側に骨を残すこと、減らさないように工夫する事が一にも二にも大事だと感じました。
午前の2部は墨先生の講義でした。インプラントと天然歯の周囲組織の違い、違うために補綴形態をどう考えるのか?インプラント粘膜炎が起きたとき歯肉の処置だけで治るのか?プロービングはどこを測っているのか?
これらを考えると補綴形態の立ち上がりはとにかくレスにすること、血液供給、プラークの付着等を考えた補綴が大事だと感じまし た。

アバットメントでは金合金のプラークの付着しやすさ、ジルコニアの摩耗性からアバットメントはチタンがいいという結論が出されました。ただし、チタンでは金属色が唇側歯肉を暗くする審美的問題があるということ。その対処はAOでアワードを受賞されたアバットメントの陽極酸化処理でチタンアバットメントに色(歯肉色)をつけることで解決されるということでした。正直、聞いていればなるほどと思いましたが、自分だったら全く思いつかないだろうと思いました。IOR講師陣は本当にすごい先生たちです。

午後は実習を行いました。前歯部埋入後の即日(もしくは翌日)テックを作る実習です。
補綴物の立ち上がりを考えて埋入し、レスカウンターでテック作成するという実習でした。私は埋入位置を口蓋側に置きすぎとんでもない形のテックになってしまいました。実習でよかった(汗)
本番ではこうならないように気が引き締まりました。が、なってしまった時のフォローの仕方も考えられてよかったです。

盛りだくさんでしたが、楽しい1日でした。
竹下先生、墨先生をはじめ準備をして下さった皆様ありがとうございました。



ゲント大学研修に参加して

かどすみ歯科 廉隅隆弘

インプラント治療の研鑽を積んでいる、I.O.R.で企画した海外研修に参加し、学ぶ機会を得たのでご報告いたします。 今回は約12時間のフライトでパリを経由し鉄路でベルギーに入り、ゲント大学歯周病学教授のHugo De Bruynの元を訪れました。
本研修では、事前に参加者に課題が出ておりました。 初診時の情報から治療計画を練り、それを基にディスカッションをしました。 どれも難症例で、とても少ない情報のなかで計画することを求められました。
患者さんの疾病の背景や生活環境なども、深く推理する必要があり、日頃見落としがちな些細なことを考察し、様々な答えの中から、最も適した治療法について検討する機会を得ることが出来ました。

開業医から大学教授の道に進まれたDr.Hugoは、綿密なリサーチとエビデンスに基づいた計画により、結果をもたらす努力を惜しまない、きわめて優れた、かつ人間的な科学者でありました。
スカンジナビアペリオをベースに、組織の治癒と再生を妨げない彼の治療は、衝撃的でした。同時に、日々の臨床で迷っていた部分を解決に導くきっかけをくれました。 また、インプラントにおけるガイデットサージェリーについての最新の情報には、一同驚きをもって聞き入りました。
そして夜は、時間を忘れ、気さくに酒を酌み交わしてくれました。一緒に参加した主宰の竹下先生やIORの仲間との臨床談義もまた、貴重なものでした。

4日間の濃密な研修はまたたく間に最終日を迎えてしまいました。 美しいゲントの街並みやヒューゴをはじめとするゲント大学の方々、スウェーデンから駆けつけてくれた神保、内藤両先生、IORの仲間との時間が懐かしく感じます。

貴重な経験を得る機会を作って頂いた、すべての方に感謝申し上げます。
帰国後、また忙しい日常に戻りました。
ただ、確実にこれまでと違う手ごたえを感じながら取り組んでいます。